地雷の種類
地雷には主に2種類あり、1つは対人地雷、そしてもう1つは対戦車地雷です。
対人地雷は人を負傷させる地雷で、対戦車地雷は戦車を動けなくする地雷です。
対人地雷は普通、約5キログラムの重さがのると爆発し、対戦車地雷は約100キロの重さが乗らないと爆発しませんが火薬は対人地雷の何十倍も多いから戦車も踏むと粉々です。
実はこの地雷は日本でも作られていました。その数6種類で100万個の地雷、これは大体今アフガニスタンに埋まってる全体の1割ぐらいの数です。
参考:地雷が埋められている国
地雷は大きく分けて2種類あると言いましたが、さらに詳しく分けると対人地雷だけでも、約35種類あります。
地雷の除去方法
地雷の除去方法がどのようにして行われているか知っていますか?
地雷除去のほとんどが手作業で行われています。
まずその手順を教えましょう。
1.草を刈る
2.金属探知機で金属反応を探る
3.腹ばいになり金属反応の出た場所を斜め30度以下の角度で金属棒を差し込み、地雷の存在を確かめる(国によってやり方の違う場合もあります)
4.遺跡を発掘するようにハケなどで少しづつ土を取り除く
5.地雷を発見
6.発見された地雷は取り除かずに爆弾を仕掛け爆発処理
このように、1個の地雷を取り除くのにたくさんの作業を必要とします。
しかも金属探知機には鉄くずやゴミも引っかかってしまうので大変めんどくさい作業です。
地雷撤去にかかる時間
今世界埋まっている地雷の数は約1億個とも言われていますが、本当のところ何個埋まってるか分からないのです。
地雷の利用履歴がはっきり残ってないので1999年のICBLの報告書‘ランドマインモニター’では6000万〜7000万個、2001年アメリカ国務省の報告書“Hidden
Killers”では4500万〜5000万個と言われています。
そして世界中の地雷を全て撤去するのに約1100年かかると言われています。
実は地雷撤去にかかる時間は地雷の個数ではなく地雷が埋まっている面積でかかる時間が決まってきます。
たとえば)
6畳の部屋に地雷が60個
6畳の部屋に地雷が6個
これでも面積は一緒なので6個あろうが60個あろうが撤去にかかる時間は一緒なんです。
もちろん、面積が広いほうが時間がかかりお金も必要とします。
ここで知って欲しい知識が1つ
地雷は1個300円〜1000円でお小遣いでも買えますが、地雷1個撤去するのにかかる費用は約10万円もするんです。
つまり地雷撤去には時間だけではなく費用の問題もあるのです。
地雷の分布地域
地雷は今、世界の約68カ国に誰かが踏むまで埋まりつづけています。
地雷が使われるようになったのは第一次、第二次世界対戦からです。この当時地雷は敵の兵士が攻めてこないように国境に埋められました。
その当時は対戦車地雷がほとんどでした。
その後1980年10月、「過度に障害を与えまたは無差別に効果を及ぼすことがあると認められる通常兵器の使用禁止または制限に関する条約」(通常兵器条約・CCW)で、国際紛争での地雷の使用が規制されました。
その条約には、地雷を配備する場合には『地雷地図』を作り、地雷の場所を明記して保存し、紛争終結時には速やかに取り除くという内容も盛り込まれていました。
しかし、この条約には大きな落とし穴がありました。
民族紛争などによる内戦には、一切効力がなかったのです。
そのため戦争が終わった後もアジア・アフリカ諸国の内戦で使われたため、地雷分布地域はアジアやアフリカが多いと言うわけです。
地雷の被害国
地 域 |
地雷の数 |
分布率 |
中東および北アフリカ |
60、314、988 |
54.0% |
東アジアおよび太平洋 |
23、500、000 |
21.0% |
サハラ以南アフリカ |
19、888、250 |
17.8% |
中・東欧 |
7、617、000 |
6.8% |
ラテン・アメリカおよびカリブ諸国 |
241、294 |
0.2% |
中央南アジア |
150、000 |
0.1% |
西欧 |
26、842 |
0.0002% |
北米 |
0 |
0.0% |
合計 |
111、738、377 |
100.0% |
ちなみに日本では地雷をなくそう!全国子供サミットの時に日本の地雷を全て爆破処理しました。
(ただし、研究用の地雷は含まれないため一応日本にも地雷はあります。)
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